フリーランスになれ。やめておけ。相反する2つの現実

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もう独立して何年目でしょう?

すっかり忘れかけている私ですが、端くれながら細々とライター業を営んでいます。

飲み会でたまに知り合いから「独立してどうだった?」とか、メールで「フリーランスになりたいです!」、という意見をもらうことがあります。

結局独立して良かったのか?と聞かれたら、正直どうなんでしょう?。
今回は「フリーランスになるべき!いや止めるべき!」、という相反する2つの意見に関して、私なりの考えを書きたいと思います。

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フリーランスは覚悟が必要

フリーランスなら人間観気で悩むこともないし自由に働けるし、職場も時間の使い方も全て自由!まさに理想的!ブラボー!

これは私が退職する直前に考えていたことです。
この認識はものすっごく甘いと思っておきましょう。
今からすれば、昔の自分に思いっきり腹パンしたい位です。

正直に言いますと、会社員ほど甘い世界じゃありません。
会社員時代に描いた理想があるなら、まずはそれを捨て去ることから始めたほうが良いと私は考えます。

フリーランスの働き方は自由ではあるが

「何でや!好きに働けるやろ!」

はい、これも間違いではありません。
特に自宅が職場の方なら、別にタバコ吸いながら仕事したって、洗濯物取り込みながら仕事もできます。

しかし、これは会社員にはないメリットである一方、デメリットにもなるんですね。

裁量労働に近い

裁量労働って言葉を聞いたことがありませんか?
見なし労働とも言い、実労働時間に関係なく働いたと見なされる働き方です。

実は裁量労働って、会社員だと残業代カットの常套手段ってご存じですか?
残業しても残業代は出ないんですね。
フリーランスはこの裁量労働に近い側面があります。

基本的にフリーランスは働く時間も自由(一部除く)ですから、例えば午前中だけ働く、とかでもOKです。
一方会社員は定時出勤が原則で、1日あたりの労働時間も最大8時間という決まりがあります(実際はそうでもないけど)。

会社員は残業が発生した場合、原則として時間外(残業)手当てが支給されます。
サービス残業もありますが、本来なら絶対貰える手当てです。

ならフリーランスに手当てがあるかと言えば、ありません。
裁量労働のように実働時間も実質自由なため、仮に14時間働く羽目になっても、6時間分の残業代は出ません。

例えばこんなの

良く起こるのがクライアントからの修正依頼です。
ライターだと日常茶飯事ですが、納品物に対して「ここをこう直して欲しい」、という要望ですね。
当然理不尽な要求でも無ければ、それに応えるのが当たり前です。

例えば一通り仕事が終わった真夜中に修正作業を行ったとしましょう。
残業代出ますか?出ません。
一般に納品物は、修正とクライアントの確認をもって完了とし、報酬の支払い対象となります(ライターの場合は)。

そもそも契約時に報酬額を決めてますから、何時間掛かろうがまず追加報酬は出ません。
裁量労働というよりも、歩合制でしょうか。

なので”時間外”に修正作業を行っても業務の範囲です。
「業務時間外に修正作業したんで追加費用くれ」、なんて言っても払ってくれません。
むしろクライアントから「コイツ何言ってんだ」と思われ、お仕事貰えなくなります。

…ん?例えがなんか変だな。

“いつ働くのも自由”という性質上、残業という概念がありませんからね。

余談ですが、昔務めてた会社でSV(店舗運営)が強引に裁量労働制へ移行し、下っ端(販売員)の間で物議を醸しました。
それで信頼していたSVが辞めた訳ですが、残業代が出ないって結構辛いですよね。
だって、何時間残業したって給料(フリーランスなら報酬)以上のお金を貰えませんから…。

フリーランスも仮に100時間働いて1万円の報酬を得たって、1万以上のお金は貰えませんから注意。
“時給や日給”での換算はタスクの効率に左右されます。

納期にせかされる

みんなで守ろう納品期日。

フリーランスにとって納期は生命線です。
むしろ納期は命より重い、と言ってもいいんじゃないでしょうか。

もし納期に1日間に合わなかったとしましょう。
会社員の場合は怒られる、どやされる、顛末書諸々の処分で済みますが、1回だけ期限に遅れたからと言って解雇されることはありません。
もしこれで解雇されたら不当解雇となりますし、裁判でも起こせば(悪い意味で)会社は有名に、ネットは大炎上するでしょう。

でもフリーランスはそうもいきません。
1日納品が間に合わないだけでも「もう二度と頼まん!」と縁切られることもあれば、契約を破棄され、1銭も貰えないことだってあります。
納期=報酬と言い換えても良い位で、時には命取りにすらなります。

未払いのリスク

納期には間に合ったのにお金振り込んでくれない!報酬貰えないよ!
という事態が極まれにあります。
額も様々で、数千円~数百万と、とんでもなく幅があります。

フリーランスには報酬の未払いリスクが常に付きまとっていて、自分の生活を脅かす場合も珍しくないんです。
私も一回やられましたし…。

契約段階でクライアントの信用を測ることは非常に難しいです。
かといって報酬先払いを提案しようものなら、逆にこちらの信用が疑われてしまいます。

少額訴訟制度もありますが、これには費用もかかるし、手続きや結審にも時間が必要です。
結局泣き寝入りするケースも多い位で、防衛策としては契約書の取り交わし、(企業の場合)クライアントの評判調査、クラウドソーシングの利用程度しかありません。

例えば1万円未払いだったとしても、訴訟で全部飛んでいきます。
更に相手の連絡先が全部偽物とかありますから、住所書いてるから安心できるとは言えないんですね。

勝手に納品物だけ巻き上げて金は払わないクライアント、氏んでしまえばいいんじゃないですか。
いや、むしろコレ民事じゃなくて刑事事件として扱えるんじゃ?窃盗?横領?何だろ。

収入は安定しない

収入は安定しません。
フリーランスは好きに働ける=仕事しないと収入が無い、ってことなんですよね。

私の例でいくと、例えば毎日休み無く仕事して月収が30万を超える時もあれば、逆に怠けて仕事しなかった月だと、2~3万円とか、そんなこともあります。
決してStarcraft2が悪い訳じゃないんです、ただ仕事メンドクセ、となっただけなんです…。

会社員なら基本給は最低限保証されているので、仮に20万なら毎月20万円は貰えます。
でもフリーランスは収入に対する保証がありませんから、40万稼げる月もあるし、収入0円の月もザラです。

まさに「働かざるもの食うべからず」、ですね。

定期的に仕事をくれるクライアントと契約すればある程度保証はできます。
しかし、そう簡単には見つからないし、そのクライアントが潰れちゃったら、結局保証が無くなります。

それに自分から”仕事を取りに”いかないと、見知らぬ人から仕事の依頼が入ること自体まれです。
コネがあっても限界はあるわけで、それ以上の収入は望めないし、仕事が無い月も当然出てくるでしょう。

逆に何件かクライアントと契約を交わしても、仕事がない月はあります。
在宅のライターさんなら、特に2月と6月かな?もちろんクライアント次第。

フリーランスに転向した瞬間、仕事が全然無くて毎月大赤字、というケースは珍しくないです。
貯金が急に減ることもあるし、底を尽きて大ピンチになる場合も良く聞く話です。

怠け癖とスランプ

フリーランスは仕事するもしないも自己責任。
怠け癖がついてしまうと、つい何日も仕事せずダラダラ過ごすこともあります。
依頼がないならまだしも、途中でモチベーションが下がって「今日は止めー」、ってなる可能性も。

また、仕事に少し慣れたところでスランプに陥る場合もあったりします。
ライターさんの場合はライターズブロックと言われていますが、書きたくても文章が思い浮かばない、一種のスランプです。

しかし、スランプへ陥っていても時間は止まりません。
納期は刻々と迫っています!間に合わなかったらバックレ!いやいや収入無くなりますよ!税金払えなくなるよ!さあどうする!?

フリーランスにとって、最も重要なのはモチベーションとスケジュール管理。
会社員時代以上に厳しい管理が求められます。

雇用形態による違い

雇用形態は正社員・派遣社員・パートアルバイトなど、色んな種類がありますよね。
これらは直接雇用含め、基本的に様々なことが保証されています。
例えば給料(月給や時給)に福利厚生、社会保険など、です。

一方のフリーランスは個人事業主ですから、給料の保証も無ければ福利厚生、社会保険なしと、会社員のような安定性は望めません。
また業務をする際の契約方法もやや複雑で、職業によって異なります。

例えばエンジニアさんなどは、企業と準委任契約(仕事の完成義務がない)ですが、私のような在宅でライターやってる人間だと、業務委託や請負規約が多くなっています。

どちらも直接雇用とは違い、仕事に対しての責任の範囲、労基法で保護される内容諸々、会社員とは全く別物です。
それらをしっかり認識した上で、給与・福利厚生・社会保険等が保証された会社員か、それともフリーランスか?一度考えてみるのがいいと思います。

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