フリーランス向け賠償責任保険と福利厚生サービスの中身をチェックしてみた

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2017年4月26日、プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会(以下フリーランス協会)が会員向けに賠償責任保険と福利厚生サービスの提供を開始する、と発表しました。保険は損保ジャパン、福利厚生はWELBOXが提供元になるそうです。

「ふーん…」、が私個人の感想ですが、中身は一体どうなってるんでしょうか?具体的なサービスなどをチェックしてみます。

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フリーランス協会員向けサービス

まず気を付けておきたいのが、この賠償責任保険&福利厚生サービスは、誰もが加入できる訳ではなく、フリーランス協会員向けのサービスである、という点です。つまり協会員以外は加入できないっぽい。通常の就業不能保険とも違うので注意しましょう。

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フリーランス協会の会員は2017年7月1日から募集開始とのこと。会費は年間1万円の予定です。高いか安いかはさておき、どちらも会員になれば自動付帯となる模様。1万円で保険と福利厚生が利用できると考えたら、お得でしょうか。

フリーランス賠償責任保険の中身を見てみる

最初に賠償責任保険から見てみましょう。保険の対象者と損害の種類は下記の内容です。

被保険者
  1. 協会に所属するフリーランス
  2. または協会に所属するフリーランスへ発注したクライアント
対象案件
  • 協会に所属する会員がフリーランスとして受注・提供した全ての仕事
保険の対象となる損害
  1. 業務遂行中の身体障害や財物損壊
  2. 納品物などPL責任の対象物(?)
  3. 受託物の損壊
  4. 人格権侵害
  5. 情報漏えい
  6. 納品物の瑕疵(かし)
  7. 著作権侵害
  8. 納期遅延(偶発事故など)

?が付いているものは、賠償の範囲が良くわからなかった対象です。つまりPL法に該当するものでしょうか?

被保険者はフリーランス協会員と、協会員へ発注したクライアント。会員が受注した仕事なら全部保険の対象になるようですね。

補償金額と免責

次に具体的な補償金額を見てみます。業務の段階や種類によって区分されているみたいですね。

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1事故、あるいは年間で賠償の上限額が決まっています。補償1回あたり1,000万円あるいは1億円、年間で10億または無制限。本人の免責(自己負担)はなし。賠償責任保険としては十分かな、と思います。

気になる点がいくつか

このフリーランス賠償責任保険ですが、PR TIMESのプレスリリースには、

適用地域:日本国内において訴訟が提起された場合に限る

国内初の賠償責任保険、福利厚生サービスを自動付帯とする「フリーランス協会員向けベネフィットプラン」を特典に、7月1日より一般会員(個人)を募集開始

という文言がありました。訴訟。これ重要ですね。

補償を受けるためには、まずクライアントを相手に訴訟を起こさないとだめ?簡単に補償を受けられる訳ではないようですね。

もう一つ、例えば以下のようなケース・費用は補償されるのかという点。

  1. クライアントの連絡先不明で訴訟を起こせない場合の補償
  2. 個人間の取引による訴訟の場合
  3. 弁護士費用・訴訟費用の補償の有無
  4. 訴訟を起こさず問題を解決したい場合

特に気になるのが1と3。

1の場合、被告(クライアント)の名前や住所が分からなくても、最悪「公示送達」で訴訟は可能ですが、認められるまでのハードルが非常に高いです。つまり訴訟を起こせなければ補償も受けられない、という結果に?

また、訴訟を起こした際に弁護士を雇った場合、この費用は補償の範囲に入るんでしょうか。多分対象外だと思いますが、弁護士雇ったら結局マイナスになることも多いです。訴訟費用も案外高いし、結局損するのはフリーランス、なんて場合も多々あります。

訴訟を起こさず解決したい場合もありますが、結局補償対象外?また問い合わせて聞いてみます。

福利厚生サービスを見てみる

次にフリーランス協会員になれば受けられる福利厚生サービスを見てみましょう。

色々と優待が受けられるようですね。WELBOXは自動加入なので、会員なら全員利用できるみたい。

WELBOXのサービスですが、飲食代金、国内旅行、レジャー施設、レンタカーほか提携店・施設を優待料金で利用できます。

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特に書くことないかな。

賠償保険は不安も色々ある

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フリーランス向けの賠償責任保険は個人的に魅力です。が、気になる点も多々あって(特に訴訟)、実際に補償を受けられるのは一部の人に限られそうですね。私のように、ごくごく普通の零細個人のフリーランスには少しハードルが高いような…。

となると、フリーランス協会入会の魅力は福利厚生サービスに限られます。こちらは個人次第ですね。利用したいサービスがあれば良いかな、と言う感じです。

なお、誰でも利用できる福利厚生サービスに関しては以下の記事で解説しています。

フリーランスでも利用できる福利厚生サービス3つ
サラリーマンの場合、会社が提供している各種福利厚生制度を利用することができます。 当然ながら、会社を退職した後は利用できません。 フリーランスにとっ...

「別に福利厚生は適当でいいやー」、という方は、上記の記事のサービスで間に合うかも。

誰でも加入できて、訴訟の有無に関わらず、未払い報酬が補償されるフリーランス向け保険…夢のまた夢でしょうか。

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