今年より始まったマイナンバー制度。
色々と不安のある方も多いのではないでしょうか?
特に自己管理が求められるフリーランスにとっては、一つのミスが大事に。
マイナンバーがネットに漏れ出しちゃって住所ばれちゃう可能性も無いとは言えません。
マイナンバーに関する質問を頂きました
詐欺にとっては格好のカモとなるマイナンバーですが、今年に入って当サイトの問い合わせから、何件か制度や内容に関しての質問を頂きました。
個別に回答させて頂きましたが、共通している点は、マイナンバー制度そのものに対する不安、対象となる範囲が分からない、という2点です。
私個人としては、盛大に爆死した住基台帳の二の舞になるんじゃないか、と考えています。
住基台帳ご存じない方もいると思いますが、アレ何だったんでしょうね。私も自分の番号知りませんし…むしろ住基台帳のシステムを改修すれば、金掛けずにマイナンバーへ移行できたのでは?
と個人的考えはさておき、フリーランスにとって切っても切れない、どこまでも付いてくるマイナンバー。
メールで頂いた疑問や不安に対して、一度まとめてみたいと思います。
フリーランスに関係がある手続きは?
私たちフリーランスにとって、マイナンバーと関係のあることは以下の通りです。
- クライアントが発行する支払い調書(会社員の源泉徴収票)
- 国民健康保険・国民年金の切り替え手続き他
- 確定申告(※2016年度分から)
- その他社会保障・福祉に関する手続き(手当等)
2016年3月現在、フリーランスと関わりの深いものは以上4つとなります。
ただし!支払い調書は源泉徴収するクライアントにのみ、教える必要がある点を間違えないようにしましょう。
- 源泉徴収は10.21%ですが、例えば1万円の報酬に対し、振込金額が8979円であれば源泉徴収されています(マイナンバーが必要)。
- 一方で、1万円丸ごと振り込まれていた場合、源泉徴収されていない(徴収しない)クライアントと判断できます(マイナンバーは教えなくて良い)
もしクライアントが法人(個人)で、かつマイナンバーの提出を求められた場合、源泉徴収の有無が判断の分かれ目となります。
源泉ありで支払い調書をくれるクライアントなら伝え、そうでなければ絶対に断りましょう。
それ、ナンバー収集目的の可能性もありますから。
マイナンバーを忘れた・紛失しました
忘れちゃった場合、番号の書かれたカードを無くした方は、自治体の住民課など、窓口へ出向いて手続きしましょう。教えてくれます。
自治体によるかもしれませんが、手数料が数百円かかるそうです。
また、マイナンバーは一生モノで、通常は死ぬまで番号は変わりません。
例外は不正使用された・不正が発覚した時で、コールセンターに電話したり変更申請したりと、手続きはややこしいみたいです。
恐らく自治体の窓口で教えてくれると思いますが、それ相応の理由が必要になる可能性も。
つまり自由に変更はできず、マイナンバーが変わるのは漏洩が発覚(番号と住所がネットにうpされているなど)した場合に限られる点です。
主観ですが、個人の番号が漏れ出しただけでは、恐らく変更してもらえないと思います。
第三者による番号の改ざん・変更を阻止することが目的らしいですが、漏れた時は相応のリスクを覚悟しないといけませんね。
万が一漏れたら誰が責任取るの?
漏らした本人、あるいはクライアント(企業・個人等問わず)が責任を負うことになります。
とは言っても、私たちフリーランスは立場が弱いです。
クライアントから謝罪されて終了、という未来が見えているし、泣き寝入りしないといけません。
もし国のデータベースから漏れたとしても、その時の政府は恐らく知らぬ存ぜぬで通すでしょう。
同じように、クライアントが漏洩元だと判明した場合でも、それを証明できる資料(証拠)が無ければ「知りませーん」、と開き直られて終わる可能性があります。
マイナンバーが漏れた時、結局私たち下っ端(フリーランス)が損をするだけです。
クライアントに聞かれました
クライアントの源泉徴収の有無で判断しましょう。
源泉徴収するクライアントなら教え、それ以外は何があっても、脅迫されても絶対、絶対に、教えてはいけません。
また、プライバシーポリシー(個人情報の取り扱い)の確認、あるいは契約書をを再度取り交わすことも考えましょう。
絶対教えないといけないんですか?
絶対教えなくても大丈夫です。
フリーランスでなくとも、マイナンバーは個人情報ですから、安易に教えちゃう行為自体が危険でしょう。
「契約に必要なので教えて下さい」や、「今後お仕事をする上で必要です」、と言われても、使用目的がハッキリしない(源泉徴収の有無がキモ)限り、口裂け女になろうが何に変異しようが、教えないようにしましょう。
何故マイナンバー必要なのか、どのような目的なのか、漏洩防止のためにどのような対策を施しているのか?
ここら辺もちゃんと確認しましょうね。この3つは(真っ当なクライアントなら)答えられて当然です。
曖昧な返事しかないクライアントですか?お答えできません、ですか?
見切って、他のクライアント探しましょうね。
そんなクライアントには二度と関わらないようにしましょう。
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