報酬の未払いリスクなどを大きく減らすことができるクラウドソーシング。クラウドワークスやランサーズが有名です。利用しているフリーランスの方も多いですよね。
報酬は仮払いされ、仕事を探すのも簡単、サイト上からやりとり出来ると便利なシステムが揃っていますが、ここで気になるのが報酬です。得た報酬は一定のシステム利用手数料が引かれ、口座へと振り込まれます。
でも源泉徴収はされてるんでしょうか?天引きされてますし、徴収されてもおかしくないはず。
クラウドソーシングの落とし穴
…が、しかし、現実は違います。この手数料を源泉徴収と勘違いしてしまう方も多いですが、源泉徴収ではありません。
「え?源泉徴収じゃないの?」と感じるかもしれませんが、違います。
たとえばランサーズなら20%が報酬から引かれるため、実質的な手取りは額面の80%になります。ですが、これはただの”手数料“であって源泉徴収は全く無関係です。クラウドソーシングで仕事を達成しても、自分で確定申告しなければいけません。
クラウドソーシングは確定申告が必要になる
前述通り、クラウドソーシングを通じて得た報酬は手数料が引かれているだけです。なので、自分で確定申告をしましょう。
仮に報酬が1万、振込まれた金額が8000円だった場合、8000円に対して課税されます。よって所得税と住民税の合計15%が最低でも引かれることになり、本当の意味での収入はおよそ6800円になります。
クラウドソーシングにで引かれる手数料
クラウドソーシングではシステム手数料と、報酬の振込手数料が引かれます。システム手数料はどうやっても引かれてしまうため、節約するなら振込手数料のみとなります。
好きなときに振り込んでもらえるキャリーオーバー方式を選ぶか、または振り込みの最低金額を高く設定すると手数料を節約可能です。数百円とはいえ、回数が増えるとそれだけ金額もかさんでいきます。
手数料は経費にできる
ただし、これらの手数料は引かれたらおしまい、ではなく、帳簿上は必要経費にすることができます。特にこれは基礎控除の少ない白色申告で大きな効果を発揮します。
たとえば1万円が掲示された報酬、システム手数料2000円、振込手数料100円としたら帳簿は主に以下のような内訳になります。
収入(売り上げ) 10000
支払手数料: 2000
雑費: 100
システム手数料は「支払手数料」、振込手数料は「雑費」で計上しています。振込手数料は帳簿上「支払手数料」で計上することが多いですが、きっちり分けるためには雑費で計上した方が良いでしょう。ただし、今まで別の勘定科目で計上していたなら絶対に変更せず、今まで通りにすることが重要です。
経費を使って節税すべし
クラウドソーシングは源泉徴収されない分、自分で確定申告が必要になります。そのため、手数料だけ端的に見るとかなり損をしていると考えられるかもしれません。
ただ、手数料を経費に出来るうえ、未払いリスクや(相手への)個人情報の開示が不要など大きなメリットを持っています。こうした部分を含めると手数料は保険のようなものでしょう。
ランサーズやクラウドワークスを利用して得た報酬を確定申告し、手数料を経費で計上する。これを守るだけでも安定収入の獲得、そして節税効果を生み出します。
コメント