単刀直入に言いましょう。
当サイトで公開している白色申告のエクセルテンプレートに関する記事の冒頭部分が丸ごとパクられていました。
転載?んなわけない
まず経緯から説明すると、サイトのインデックス状況を調べている時でした。
(今日(2015/5/28)の夕方の出来事です)
色々見てたとき、検索結果に何やら見たことが有る文章を発見。
と言うか、コレ一部がまんま私が書いた文章じゃありませんか!
ちなみに、flappe内の一部パクられた疑惑100%な記事はこちらです。
あと該当部分。
オイコラ、誤字までまんま同じじゃねぇか…。
職業柄、こういった丸ごとコピペは許せません。
そもそも文章パクってアクセス集めるなんて、ライターとしても、仮にアフィリエイターだったとしても資質はありませんね。
他のコンテンツも見ましたが、明らかにパクってるサイトが色々ありそうな感じでした。
という訳で文句言ってやろうと思ったものの、連絡先の記載もフォームもなし。
大抵コピペサイトっていうのはそのようなものです。
…という訳で、まずはURLから情報を引き抜くことにしました。
最初はwhoisを
該当サイトは日本語ドメインだったため、最初にPUNYコードという形式にURLを変換しないといけません。
それができるのがこちら。
Verisign IDN Conversion Tool:http://mct.verisign-grs.com/
INPUTにURLを入力するだけ。
するとすぐさま変換されるので、下記からwhois検索にかけました。
(.xyzドメイン専用のサービスです)
WHOIS | Nic.xyz:http://nic.xyz/
こんな感じで出てきます。
情報漁ってるみたいで楽しいですね。
ドメインはお名前.comで取得している模様。
ネームサーバを見ると、ファイアバードを利用しているようですね。
「さて、警告なり公開停止措置なりしてもらおうか。」
そんな感じで激おこな気分の中、ネットオウルの窓口に問い合わせより凸しました。
が、現実は甘くない
すると30分ほどでサポートから返信が。
私も以前使っていただけあってか、サポートの対応は早いです。
しかし、返事は希望通りとはいきませんでした。
以下メールの一部引用です。
弊社のサーバーにてユーザーが公開中のコンテンツの削除につきましては、
プロバイダ責任制限法に基づき、書面にて該当コンテンツの削除請求を
お送りいただいたものに限り対応いたしております。お手数ですが下記プロバイダ責任法関係ガイドライン等をご参考の上、
正式な形で該当記事の削除請求を弊社に対して行っていただきますよう
お願いいたします。
とのことでした。
今回初めて知ったんですが、そうだったんですね。
つまり書面で手続きが必要とのこと。
必要な書類はhttp://www.isplaw.jp/にある著作権関係書式(PDF)と、印鑑証明書の原本、問題箇所を証明できる資料の3つ。
「あ、めんどくせ」というのが正直な感想。
というわけで、こちらに関しては諦めました。
しかしレンタルサーバーに凸というのも、冷静になれば変な話です。
インデックスから削除してもらう方法
それならgoogleのインデックスから消してもらうまで!
でもどうすりゃええの。
とググっていた所、ヨッセンスさんというブログの下記の記事が非常に参考になりました。
ブログ記事が丸パクリされました! Googleに通報したよ! | ヨッセンス:http://yossense.com/blog-plagiarism/
なるほど!
そんなわけで早速googleに特攻。
DMCAに異議申立てを行いました。
正直自信はないのでどうなるか分かりません。
パクられた身としては、やはり盗用でアクセスなり広告収入を得られたら凹みます。
こっちは少ない脳細胞で記事をひねり出してる訳ですし。
さてどうなるか、ちょいと楽しみです。
引用と転載は似て非なるものである
ここからは現役のウェブライターさんにも関係あるお話です。
引用と転載、この違いについて知っているでしょうか。
実は同じようで全く異なる、下手すりゃ手錠をかけられかねない違いがあります。
引用とは
引用とは、簡単に言うと他者が作成した文章などの一部を紹介することを言います。
例えば、Wikipediaでは以下のように書かれています。
広義には、他人の著作を自己の作品のなかで紹介する行為、先人の芸術作品やその要素を自己の作品に取り入れること。報道や批評、研究などの目的で、自らの著作物に他の著作物の一部を採録したり、ポストモダン建築で過去の様式を取り込んだりすることを指す。狭義には、各国の著作権法の引用の要件を満たして行われる合法な無断転載等[2]のこと。
引用 – Wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%95%E7%94%A8
つまり、無断で文章などを使っても著作権法的に認められている行為なんです。
しかし、上記のページにはこのようにも書かれています。
ア 既に公表されている著作物であること
イ 「公正な慣行」に合致すること
ウ 報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
エ 引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
オ カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
カ 引用を行う「必然性」があること
キ 「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)引用 – Wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%95%E7%94%A8
そうでなければ引用とは認められない、ということですね。
引用部分がハッキリ分かるようにしなければアウト、と取ることもできます。
んじゃ転載って?
こちらもWikipediaより。
一部中略しています。
転載(てんさい)とは、他人の著作物を複製して、もともと公開されていた場所とは別の場所に公開すること。公表された著作物を他の新聞紙若しくは雑誌その他の刊行物に載せること。
(中略)
なお、著作権法の定める引用の要件を満たさずに著作権者に無断で行うことは、複製権や公衆送信権などの著作権侵害となる。
転載 – Wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%A2%E8%BC%89
どういうこと?ってなりませんか?
なんか同じように思えてしまいませんか…いや、同じ?
上記ページにある「転載の原則」によると、こういうことになります。
転載を許可されている著作物のみを転載する
・市販されている商業用ソフトウェアなどは、通常、転載は許可されていない
オリジナルの内容を改変しない
・ソフトウェアや画像ファイルの加工を行わない
・圧縮ファイルに含まれているファイルはすべて一緒に転載する。また、オリジナルに含まれていないものは何も追加しない
・圧縮形式やファイル名を変更しない
転載元を明示するまた、以下の事項を守ることが推奨される。
・再転載をしない
転載された内容がオリジナルと同一であることは必ずしも保証できないため、転載元からオリジナルを取得して行うべきである。転載 – Wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BB%A2%E8%BC%89
転載元の明示が望ましい、ということですね。
今回一部とはいえパクりやがったサイトの場合、転載元(うち)の明記はしていません。
また当サイトでは、引用や転載については著作権法に準じて認めている(つもり)です。
簡単にいえば出典元を書いてくれたらオッケー、って感じでしょうか。
今回パクったサイトは出典も明記してないので、著作権法的にはアウトです。
10年以下の懲役か1000万円以下の罰金に問われても仕方がない、ってことなんです。
もちろん私が親告した場合に限りますが、当然脅しではありませんよ。
めんどくさいんで今回はしませんが、もしコンテンツをパクって罪に問われても文句は言えないよ、です。
ライターの場合はそれを納品してお金貰ってるわけですから、クライアントに民事で損害賠償請求されても仕方ありません。
引用と転載の違い
まとめると引用は以下の通りです。
- 記事などにその文章や画像が必要
- 引用箇所と判断できるように装飾などを変え、明確に分けること
- 引用元を明記すること
後は文章に占める引用が一部に留まる、などでしょうか。
割合はなんとも言えませんが、オリジナル7:引用3か6:4くらいが限度じゃないかな。
引用ばかりだとgoogleにもそっぽ向かれちゃいますし。
上記に当てはまらない場合は「転載」になります。
しかし、転載に関しては
- 権利者の許可を取ること
コレに尽きます。
今回一部転載したサイトに関しては「無断転載」となるんですね。
許可?出してませんよ?メールきてましたっけ?いつ送ってきた?
「前科」が付いても仕方ない無断転載
ライターさんが引用や転載に関して、どれ位意識しているかによってクライアントの信頼度も変わります。
- 一部にとどめ、出典元を明記すれば引用
- 明記しなくても事前に許可を取れば転載(もちろん転載元明記は望ましい)
この違いを覚えておきましょう。
許可を取るのは面倒なので通常は”引用”になりますね。
恐らくブロガーさんもニュースやまとめ記事を作る時にさほど意識してないと思います。
個人で利用するなら責任も個人の範囲で済みますが、それをクライアントに納品するライターとなれば話は別。
少し厳しいですが、「無断転載で汚い金貰って嬉しいか?」というのが本音です。
もし納品時に不安があるならコピペチェックツールを使ってみましょう。
例えば影武者は月10回(合計1万字)までは無料。
コピペチェックツール『影武者』:http://kagemusya.biz-samurai.com/
また、3つの単語から2つ文章を作ったり、リライトするなりして”別物”に作り変えるクセを付けることが大切。
私のところに「ライターがコピペ記事納品しやがって…!明日までに20記事お願いします」とか、納期が迫った案件相談してくるクライアントも本当に少なくありませんから…。
記事を書く時はあくまで引用にし、転載はしっかり許可を取りましょう。
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