白色申告(簡易簿記)に対応したエクセル用テンプレートは色々公開されています。
でも、フリーランス向きのテンプレートって中々ありませんよね。
ちょっと極端ですが、フリーランスに必要な科目は売上関連と経費だけです。
そこで、フリーランス向きのエクセルテンプレートを(簡単にですが)作ってみました。
フリーランス用のエクセルテンプレート作りました
フリーランスと言っても色々な職業があります。
ただ、ある程度共通していることはあると思うんです。
売上に仕入とか原価、必要ありませんよね。
これらは基本的に小売向きであって、仕入がまず無いフリーランスには無用の長物。
…だと思います。
先にダウンロードしたい方は、下記リンクよりダウンロード可能です。
以後はテンプレートの紹介と使い方の解説記事になっています。
売上・経費共に簡略化したテンプレートです
白色申告の簡易簿記に必要な帳簿は、売上と経費を確認できれば基本的にOK。
なので、フリーランス向けに余計な項目を極力排除したテンプレートを作成しました。
今回作ったテンプレート(売上帳)のポイント
簡単にまとめると以下の通りです。
まず売上(報酬)関連から。
- クライアント別、または1ヶ月ごとに帳簿をつけることを想定
- 入力が必要な項目は日付・売上・個数(本数)のみ
- 案件名の項目もあり(任意入力)
- クラウドソーシング利用を考えて手数料の項目を追加(任意入力)
- 売上と個数を入力するだけで金額を自動計算
- 合計金額・合計(手数料差引後)・源泉徴収額の項目あり
- 源泉徴収額は自動で計算
- ※消費税未対応です(考慮してません)
源泉徴収を10.21%として、自動で計算する項目を作りました。
また、近年利用が普及しているクラウドソーシングのことを考えて、手数料差引後の売上額を表示する項目もあります。
消費税は対応してないため、税込金額を入力してもらう必要があります。
基本的に難しい知識は不要。
単価と納品した数をしたら売上金額と源泉徴収額が自動計算されます。
経費帳のポイント
以下は経費関連。
- 経費は自動で合計額を計算
- 最低限の項目のみ
- 一番下に簡単な科目の説明あり
日付と金額を入力すれば経費の合計額を科目別に算出します。
本当に最低限…です。
一応白色申告に対応しています
白色申告の簡易簿記で必要なのは売上と経費の管理です。
それが分かれば記帳方法は自由になってます。
なので、家計簿感覚の調簡略化したテンプレートです。
クライアント別・1ヶ月毎に分けて管理できる
納品回数にもよるんですが、クライアント別もしくは1ヶ月ごとに分けて売上を管理できるようにしています。
入力項目は20行しか設けてはいませんが、基本的に使い方は自由自在。
例えばクライアント別に1年分の報酬をまとめて計算したり、納品するごとに記帳したり。
ワークスタイルに合わせてご自由にお使い下さい。
改造もOKです
改造してもらっても構いません。
ただし、トラブルが起きても自己責任でお願いします。
上記観点から、再配布はなるべく避けてもらえると助かります。
経費も最低限にまとめてます
売上用シートと別に、経費用シートも12行ほど設定してあります。
売上用とは別にしてあるので、必要に応じてコピーして使って下さい。
動作は保証しません
ただし、売上帳・経費帳ともに「Libre Office」というフリーのオフィスソフトを使って作成しています。
もしかしたら他の表計算ソフトでは動作しない可能性があります。
万が一動作しなくても保証はできませんし、サポートもできません。
「○○用に作ってよ!改造してよ!」という要望もお答えできません。
Libre Officeはこちら。
マイクロソフトのエクセルなら(たぶん)動作するとは思います。
売上帳の使い方解説-日付入力
使い方を簡単に説明します。
まずテンプレートの外観は見ていただいた通りです。
最初に日付を入力しましょう。
入力方法は「月/日」という様に区切って入力します。
案件名や単価を入力する
上記の例でいくと日付は自動で「5月12日」となります。
特に難しいことは無いですね。
次に案件名や単価を入力してみます。
案件名は何でもOK(自由)、単価と個数/本数は半角英数字で入力しましょう。
どの項目も“\”記号は不要です。
自動で付加されるので入力しないほうがいいと思います。
手数料も同様に。
手数料は”%での計算に対応していない”ので具体的な金額を入力して下さい。
するとこうなる
以上、帳簿の入力は終わりです。
すると、以下の様な感じで計算されます。
左から合計金額・手数料を差し引いた金額・源泉徴収額(端数切捨て)です。
源泉徴収額はあくまで参考に。
どんどん入力してみませう
受けた案件を引き続き入力しましょう。
1シートで最大20件まで入力可能です。
ちなみに手数料の欄は未入力でも問題ありません。
売上や源泉徴収を確認しませう
シートの一番下には、合計額を表示する項目があります。
こちらも自動で計算されるので入力不要です。
こんな感じに。
左から個数/本数・合計手数料・報酬合計・手数料差引後の報酬合計・源泉徴収額の合計です。
ただし、源泉徴収額は案件ごとに計算しています。
なので実際の数値とずれる場合あり…。
なんですが、更に下に“1ヶ月の合計報酬額”から源泉徴収額を計算した項目も作りました。
こちらも端数切捨てで処理してあるので参考程度に。
末締めとかの場合、請求書に記載するなら一番下(1ヶ月の合計で~)の数字が正しいです。
当然ながら支払調書の金額はずれる可能性もあります。
(末締めの場合、12月の振込額と源泉徴収は翌月に持ち越しのため)
経費帳の使い方
まず全体はこんな感じです。
では入力してみましょう。
と言っても簡単です
売上帳と同じく日付・金額を半角数字で入力したら…。
こうなります。
合計は自動計算されるので別々に計算する必要はありません。
ただ、経費全体の合計額は計算していないので電卓を使いましょう。
…すみません、今度項目作ります。
ダウンロードはこちら
お待たせしました。
フリーランス向け(一応)の簡易簿記テンプレートは下記からダウンロードをお願いします。
ZIP圧縮のため各自解凍をお願いします。
解凍方法は「ZIP 解凍」などの単語でgoogle検索してくださいね。
終わりに
いかがでしょうか?
と言っても最低限のため、フリーランスの方以外には向いていません。
…アフィリエイトの売上管理には使えるかもです。
その代わり、ネットショップなど他の業種には未対応です。
あくまでもフリーランス向き、と言うことで。
使い方は簡単(だと思う)ですが、不明点などあればコメントもしくは問い合わせよりどうぞ。
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