サラリーマン時代とは違う忌引きにフリーランスはどう対応するべきか

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自由な働き方がフリーランス

フリーランスはその名の通り、好きな時間に働き、好きなときに休める職業です(実際は納期などの問題もありますが)。サラリーマン時代とは違ったスケジュールとタスクの管理が求められ、報酬など経理の管理も自分でこなすことになります。こういった作業にやりがいを感じる方も少なくありません。逆にこれらがフリーランスの醍醐味と言えます。

しかし、独立したからといってトラブルが起きないわけでもありません。特に日常生活との線引きが難しく、私生活のトラブルがそのまま仕事へダイレクトに影響を与える職業です。大小さまざまなトラブルがあれど、もっとも対応に困るのが忌引きではないでしょうか

フリーランスの忌引きは対応が難し

家族や親族が亡くなると、葬儀の準備に追われます。親族や個人の親しい間柄の人物へ訃報の連絡を入れ、対応に手一杯と言うことも珍しくありません。サラリーマンの方であれば職場への連絡も忘れずに済ませる必要があります。

会社勤務なら、職場へ連絡を入れると後の対応を任せることができますが、フリーランスの場合はそうもいきません。会社員時代とは違い、仕事の後処理もすべて自分が責任を持ってすることになります。

「フリーランスは忌引きと関係ない」と言われることもありますが、それは間違いです。いくら仕事を受注する側といえど、誰かの死に直面する機会は生きている限り必ずあります。ただ対応に困る方は少なくは無いでしょう。日頃からクライアントと信頼関係を築くことも重要ですが、基本的な対応方法は会社員時代と同じです。

ホウレンソウを思い出す

新入社員時代、「報告・連絡・相談」、いわゆる”ホウレンソウ“の大切さを教えられたことがありませんか?OJTではどの企業もほぼ間違いなく教えてくれます。何か起きたらまず報告と連絡、そして相談がビジネスの基本です。

この基本はフリーランスになっても変わりません。たとえ忌引きでも、クライアントへのホウレンソウが重要になるのです。とにかくすぐさまクライアントへ訃報の連絡を入れましょう。先に親族や知人への連絡を入れたくなりますが、フリーランスの場合は先にクライアントへの連絡を済ませるべきです。

実際の対応方法

場合によっては納期が間近ということもあります。納期まで余裕があれば問題ありませんが、明日や今日が締め切りということも考えられます。

まず仕事を受注しているクライアントすべてに連絡を入れ、納期の延長が可能かどうか交渉をしましょう。もし納品物が完成している場合は、必ず連絡と同時に納品を済ませておきます。途中まで完成している場合はその旨を伝え、納期交渉または途中での終了を含め交渉します。

ライティングやデータ入力の仕事であれば途中まで完成していても納品可能なケースが多いのですが、デザインやイラスト、ウェブ開発の場合は完納品を求められるのが実状です。こうしたケースでは延納、報酬減額、場合によっては契約破棄も視野に入れなければいけません。

とにかくまずは連絡を入れ、クライアントの返事を待ちましょう。良心的なクライアントであれば無条件で延納対応してもらえるか、報酬減額を条件に納期延長に対応してもらえます。ただし、基本的には仕事を破棄したとみなされる場合も少なくないため”報酬は無い”と考えておくのが良いでしょう。

休む期間は明確にする

クライアント側からすれば、仕事を依頼した以上納期までに完了してもらうのが絶対原則です。忌引きによって延納となった場合、対応に追われるのはクライアントであることを認識しておかなければいけません。

延納の場合、いつまでに仕上がるのかがクライアントにとって気がかりとなります。ただ連絡を入れるだけでなく、「いつまで休み、いつまでに仕上げるか」を必ず伝えておきましょう。日にちを明確にすることがフリーランスにとって大切な事柄になります。

ただ「忌引きで休みます」、と伝えただけではクライアントへの信頼を失うことになりかねません。会社員時代とは違い、時間に対する正確さ、二度はないということを肝に銘じておきましょう。「武士に二言はない」、という言葉を心に刻んでおく必要があります。

実際の連絡はメールで

訃報は朝または夜に集中しています。朝早い時間はクライアントも担当者が出勤していませんし、夜に電話で連絡するのは気が引けます。よって、訃報の連絡はメールでするのが一般的です。もしChatworkのようなツールを使っているなら、直ちにそちらで連絡したのち、メールを送ることをおすすめします。

メールを送る際の文例

私もフリーランスになってから二度、忌引きを経験しています。最初は対応に困りましたが、その際にクライアントへ送ったメールの文例を紹介します。

私自身ビジネスマナーには(アパレルという畑違いの仕事をしていたため)自信がありませんが、メールの文面が思い浮かばない際の参考にしていただければ幸いです。

株式会社○○ ご担当△△様

いつもお世話になっております。
○○です。
夜分遅くに失礼いたします。

急なお知らせとなりますが、本日午後○時頃、○○にあたる××が帰らぬ人となりました。
突然の訃報に私自身困惑しておりますが、△△様へご迷惑をお掛けすることになるため、メールを致しました。

現在ご依頼いただいた案件□□につきまして、○○まで完成しております。
この様な事態になってしまい誠に申し訳ございませんが、あと○日ほどで完成致しますので、×日ほど納期を延長頂けないかと思いご連絡した次第です。

現在下記の日程にて告別式および葬儀を執り行う予定でございます。

告別式:明日○日
葬儀:○日

本日を含め○日お休みを頂きますが、納期を○日ほど延長して頂くことは可能でしょうか。
ご依頼頂いた△△様とクライアント様へは多大なるご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ございません。
報酬減額、契約無効等も受け入れる所存でございます。

また日程変更などありましたらご連絡致します。
遅くなる可能性がございますが必ずご返信致しますので、延納の可否についてお手透きの際にご連絡頂けますと幸いです。

何卒宜しくお願いいたします。

(名前)

署名

連絡が信頼を得る唯一の手段である

実際に訃報を受けると、誰でも気が動転してしまいます。悲しみに暮れるあまり、何もかも忘れてしまう方も少なくないでしょう(私もそうでした)。最愛の人であればすべて投げ出してしまいたくなることだってあると思います。

フリーランスという職業は、極端に言ってしまえば「代わりはいくらでも居る」のです。一般的な企業と違い、一人欠けたところで他のワーカーへ依頼してしまえば済んでしまいます。忌引き以外のケースになりますが、引き受けた仕事を無視してもそれは自己責任となります。

でも依頼を受けた以上、責任を持ち最後まで仕事をやり通すのがフリーランスでしょう。逆に途中で仕事を破棄したり、バックレるような事態はフリーランスとして失格と言えます。独立すると毎月の収入や報酬につい目が行ってしまいますが、クライアントとの信頼関係がです。月々の収入は、すなわちクライアントとの信頼関係の上に成り立っているからです。

忌引きであっても、まずはクライアントとの信頼関係が一番の優先事項になります。速やかに”連絡”することを忘れないようにしましょう。ホウレンソウは何よりも重要です。

連絡後もクライアントから返事が来ている可能性があります。スマホやタブレットでこまめにメールはチェックし、暇を見て返信しましょう。故人を偲び、”仕事先”への連絡も怠らないのがスマートなフリーランスの姿と言えます。

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